一昨日は東日本大震災で犠牲になった方々を忍び黙祷を致しました。
わたくしの右足の痺れも佳境を迎えているというか、治らず大変なので西洋医学の集大成のような機械のMRIで検査する事にしました。
しかしながら、東洋医学の頂点のような、鍼灸にも藁にもすがる思いで通っています。
鍼灸師の先生は『たしかに第五脛骨の隙間が詰まっているので時間がかかりますよ。』と言われました。
盲目の先生。
カルテも点字で作成されています。
ラジオと思いきや聞いたことのない放送は何ですか?と訊ねたら。『文藝春秋の朗読CD』だそうです。
週刊誌的なものを盲目の方々は読みたいが、点字の本ではなく音声で耳から情報を得るわけです。
ラジオにも通ずる何かがあると思いました。
目を開けずに見えない世界を一瞬経験する『黙祷』
バランス崩したり、不安になったり、薄目開けそうにもなりますが、一分間って本当に長く感じます。
盲目の先生はずっとその世界で生活をされています。それが普通だからこそ
鍼灸師として指先がとても敏感なんだと思います。
優れた才能の一つなんだろうと思いました。
その療院の待合室には読売新聞社発行の美術の本が並んでいます。
おそらく先生以外の家族の方が患者さんの為に置いてあるのであろう本。
その中に『山下清画伯』の本が置いてありました。
この方も『優れた才能の持ち主』だと思います。
初めて見たその絵はとても素晴らしく感銘いたしました。
三歳の時に病気をして、知的障害になったようですが、逆に記憶力と色彩感覚と地道な作業などへの能力が開花したわけです。
その記憶で書いた日記が、後の芦谷雁之助さんが演じた『裸の大将』になるわけですが、小さい頃は想像上の人物だと思っていましたが、実在の人物であると知った時に、凄いなと思いました。
素晴らしい感覚をもつ人物。みんなで探し回っていた時に鹿児島で見つかったとか、エピソードが凄いんです。
感性が違います。
想いも綺麗なんだと思います。
自分にはなにか優れた才能はあるのだろうか?
考えてしまいます。
絵画には写真にない自分の思いがこもった色や形で表現できる素晴らしさがあります。
少し絵でも描いてみようかなと思った今日この頃です。