印刷会社では版下データーの保管が必須であり財産でもある。

時間をかけて作った版下データー。

次に使う時は修正で済む場合もあり、最初から作らなくて済む分、手間がかからずコスト削減になる。

しかしながら凝ったデザインのものはデザイン代としてあまり請求できない場合が多い。

そんな時はリピート商品として発注して頂けるのを期待して、少し安く版下代として計上する場合も少なくない。

昔はパナソニックの版下作製専用機の物凄く高い機械を購入して作っていました。

ただし、お客さんのデーターなどとの互換性もなく、自社で製作管理するだけのものでした。

その頃からマッキントッシュが印刷用として普及しだしました。

わが社ではとある方の言葉でWindowsでの製作を始める事にしました。

IBMのペンティアム133MHz程度のパソコンを購入しました。メモリーもほんの少しだったような…。

写真データーを少し修正するだけでも何分もかかるスピードが遅いPC。

しかし、カラーの版下が簡単に作れるのでとても助かりました。特に複雑なグラデーションもいとも簡単に作れる。

昔はグラデーションもトレペに指示していましたからね。製版屋さん泣かせでした…。

その後、パソコンの台数は増え続け、また、消耗品の如く壊れては買い直しを余儀なくされました。

その頃のデーター管理も悪く、保管するハードディスクも本体の中のままで、壊れたら処分するので辛うじて光ディスクに保存したりしていましたが、

現在はフロッピーやMOを読み込む機械さえ無くなっており、すべて外付けのハードディスクに保存するようになりました。

探せば1998年くらいからのデーターがなんとか残っているような状況です。

専務が三年前に『とりあえず3テラのハードディスクを三台購入してください』との事で全体のデーターを管理するようになりましたが、

ハードディスクも万能ではなく永遠でもなく限られた機械なので、今回、またサーバーに移行することになりました。

聞けば45万ファィルくらいあるらしく、移行に三日間くらいかかるらしいのですが、財産を保管していく作業ですので頑張ってもらいたいと思います。

時代はメガからギガ、そしてテラに変わってきましたが、人の頭の中はそんなに変わらないものですが、機械は日進月歩以上の速さで進化していっていますね。