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(8)第99号 2019年(令和元年)10月15日教 育 講 演 3教 育 講 演 2一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース(A)予防接種の目的と考え方(予防接種の基本事項) 「何のため、誰のために予防接種はするのか」 予防接種の種類・性質や目的などをよく理解したうえ接種することが大切。 接種により長期に免疫を維持して初めて有効になる。 個人予防および集団予防の見地から適切な接種方法の遵守が求められる。 そのためには①推奨される時期(月・年齢)に決まった間隔で必要回数接種する②不活化ワクチンは適切な接種で免疫が得られるが5 ~ 10年間で低下するので追加接種実施を演者:宮津 光伸 先生(名鉄病院予防接種センター)報告者/座長: 小野寺けい子(川久保病院虹っこケアールーム) 環境デザイン(Engineering)」、「教育(Education)」、「法制規制(Enforcement)」が必要であると説いてくださった。そして事故要因の無数に及ぶ要因からその予防を導くために、小児科医であっても「製品・環境デザイン(Engineering)」に着眼するところは、先生が小児科医であっても理工系の頭脳を持つ所以であるからなのかもしれない。 また新しい保育所指針により、乳児や年少幼児の保育のニーズへの対応が求められている昨今、病児保育においても2歳未満の子の利用が増えている状況であり、監視カメラによる録画の検証やリスクファイナンスの重要性についても述べられていた。乳児を預かるにおいて、極めて稀ではあるが、SIDSに遭遇することはありえる。そのことは今後の病児保育事業において、施設やスタッフを守るために大切なことであろうと感じた。 講演は一番大きな第一会場で行われました。会場が大きいせいか多少閑散とした感はありましたが、約2/3の席には皆様方の真剣な眼差しを感じることが出来ました。 講演は、よくみる小児科の皮膚病、次にアトピー性皮膚炎、スキンケアー、と分けて行われました。 「よくみる小児科の皮膚病」について、とびひ、麻疹、薬疹、りんご病、手足口病、口唇ヘルペス、ミズムシ、カンジダ、など身近なものから、表皮母斑、神経繊維腫、結節性硬化症などまで、スライドで分かりやすく提示して頂きました。 「アトピー性皮膚炎」では、その歴史、年齢的皮疹の出やすい部位とその特徴、頻度の年齢的な推移を話され、小学生には約20%に見られるが、中学生になると13%~ 14%に減少し、ニキビが増えて来ることなど話されました。 「スキンケアー」は保湿、保清、紫外線防御、が大切であること。さらに外用薬の使い方について、たっぷりと皮膚線状に沿って塗る事、顔へのステロイドはマイルドクラスのみを使用する事など、外用薬についても詳しくお話し頂きました。 最後に「アトピー性皮膚炎」は新生児期よりの外用薬の使用により、その発症は大分予防できるとお話されました。 アトピー性皮膚炎は乳幼児の身近な疾患であるだけに、皆様真剣に聞き入っていらっしゃいました。講師:天野 博雄 先生(岩手医科大学 皮膚科学教授)報告者/座長: 西島 浅香(西島こどもクリニック) 子どもの皮膚病とスキンケア「職場で必要な予防接種と検査」