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概要

news_no.99

2019年(令和元年)10月15日 第99号(3)会頭招聘特別講演基 調 講 演一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース『心臓病をもって保育園に通う』を拝聴して 岩手医科大学医学部 小児科学講座教授 小山耕太郎先生のご講演です。もちろん私が選んでご講演頂き、そして座長をさせていただくこと、最高に幸せでした。小山先生は若いころから存じ上げておりますが、とても礼儀正しくまじめです。私が大好きなところは、きちんと相手の目を見てお話をなさることです。なんて私の小山先生の紹介でした。 さて、近年、診断方法や治療成績の向上により、多くの心臓病をもつ子どもたちが保育園や幼稚園に通っています。軽症から重症の子どもまでさまざまで、これらの子どもたちの養育をしている私たちに子どもの心臓病についてお話くださいました。 まずは心臓の解剖学的なお話でした。そして心臓病は①出産時にはその病態のある先天性心疾患②出生後報告者/座長:山口 淑子(病児保育室キッズケアルーム風船)に心臓に病気がおこる後天性心疾患③不整脈の3つに分けられ、その一つ一つの疾患の症状、治療についてのお話でした。心臓病の症状について心不全症状、チアノーゼ等、そして川崎病については原因不明の発熱が続き、結膜充血、発疹,硬性浮腫等の症状をお見せくださいました。心臓病の治療には、手術、カテーテル治療、薬物治療等が行われること、お薬には心不全に対しての利尿薬、抗血小板薬、抗凝固薬の薬効、副作用を理解できるようにお話されました。一人ひとり病態の違う、治療の異なる児の留意点や援助について話されました。心臓病だけでなく病気をもつ子どもが通う保育園・幼稚園の、子育ての役割が大きいのだと私たちにそのお役目をお願いされたように思えたご講演でした。 この度の全国病児保育研究大会では7月初めまで厚生労働省子ども家庭局長を務められていた、現保険局長の濱谷浩樹氏に「少子化の進行と社会保障と税の一体改革と子ども・子育て支援制度」についてお話を頂いた。現在の少子化の状況とその要因、それに対する国の子ども・子育て支援制度の概要について主に待機ムである。●「子育ては人の力」、「育児讃歌」ということを念頭におきたい。 良質な保育は、子育て環境の保障という点において、すべての子どもに必要なものです。すべての子どもに質の高い公的保育を提供し、保育の環境が整備されて初めて親も安心して働くことができます。幼児教育・保育の質を高めるため、国は統一したカリキュラムで質を評価するシステムを作るべきです。ただ、親が子どもを長時間預けなければいけない現状にも問題があります。無償化だけでなく、保育士さんや病児保育士さんの処遇を改善し、保育の質の低下を招かないようにする必要があります。全国病児保育協議会と日本保育協議会は車の両輪です。更に連携を深めて行きたいと思います。保育分野の現状と取り組みについて~病児保育を中心に~講師:濱谷 浩樹 氏(前 厚生労働省子ども家庭局長)    報告者/座長:滝沢鷹太郎(滝沢小児科内科医院 病児保育室ひまわり)