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概要

news_no.99

(20)第99号 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 2019年(令和元年)10月15日~病後児保育のこれから~参加者の声を大切にしています倫理委員会セミ ナー 座長印象記保育園型委 員 会セミナー 今大会において、初めて倫理委員会セミナーを開催しました。講師は名古屋学芸大学看護学部教授の金城やす子先生にお願いしました。先生は長年看護師として多くの臨床経験を積まれたのち、大学での小児看護教育の傍ら、日本医療保育学会の倫理委員会の立ち上げにも尽力されるなど病児保育協議会でも大変参考になるお話しでした。 まず、倫理とは何かと問われ、辞書には「人として守りおこなうべき道」とあるが、学会として考えるべきこととして倫理綱領などの学会(協議会)の姿勢を反映させるものと、研究倫理がある。そして、研究倫理には研究対象者の人権擁護と研究者自身の倫理意識の涵養であると説明されました。さらに倫理的配慮とは何か、倫理的配慮をするとは何をどのようにすればよいのか、倫理的配慮の実際について事例研究のあり方から倫理委員会への受審の仕方まで、講義ノートを配布資料として用い、具体的に教えていただきました。倫理的配慮が必要かどうかは、「人」を対象とした全て 病児・病後児保育の未来に向けての発信として「地域再生」の働きを感じる実践発表でした。北海道帯広で10年以上地域の病児・病後児保育の発展のために尽力されてきた常丸さんに「生の声」を伝えていただき。宮城県震災から立ち上げ2年目の課題と理事長の熱意を受け乗り越えて来た初貝さんの発表に心も揺さぶられる思いを語っていただいた。の研究に必要であり、対象者の自由意思に基づくということが担保されていなければならないと強調されました。倫理的配慮を行うことで質の向上と日常業務の効率化が保障されるとも述べられ、研究の質、論文の質が向上するとして、ご自身が作成された「論文作成テキスト」も紹介されました。始めてのセミナー開催であり、数が読めなかったのですが、100名超の参加者を得て、質疑も医師、施設長から多くなされて、時間一杯まで活発に議論がなされました。受講証を発行し、病児保育専門士の更新ポイントにもなるということもあったかもしれませんが、なによりも協議会として病児保育のエビデンスを出そうという大川会長の方針に、倫理的な配慮をもった質の高い研究が求められており関心が高まったのだと思います。 次の東京大会でも引き続き倫理セミナーを開催する計画です。施設長はじめ全てのスタッフに有益な内容なので是非ご参加ください。 会場が一つになったグループワークでは、参加者の思いを語り、共感し、学び、明日の病児・病後児保育へつながる一人ひとりの声を、子育て支援へ、就労支援へそして地域支援へつながる。自分の思いを語れることがグループワークの良さであり、発展していく事の原動力につながる事を改めて感じました。今後も「あなたの声」を大切にしていきたい。報告者/座長:木野 稔(中野こども病院 アリス病児保育室)報告者/座長:本田 直子(保育園型プロジェクト委員長/病後児保育室くじらのおうち)プレイの成功以外に、私たちのより良い仕事はないのだから。 講師の言葉に、日頃の保育の人間関係の在り方を思い起し、不満を述べるよりも相手を補える技量を持ちたい、と思った人は多かっただろう。