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概要

news_no.99

(18)第99号 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 2019年(令和元年)10月15日研修委員会主催セミナー 基礎研修(保育看護) 2001年から18年間、病児保育を通して保育看護に携わった中で、講師が大切にしている事は、「初心」と「気付き」と「寄り添い」だそうです。その対象は子どものみならず、保護者・保育者など、その時に関わる全ての方々とされています。また、講師が所属する保育園型委員会では、近隣医との連携があるとはいえ、とっさの時の判断は看護師に委ねられ、保育士も看護師もスキルアップしていくことが必須となります。保護者が安心して預けることが出来、安全を確保し、保育者の持つスキルを最大限に生かした保育が出来るよう看護的補助を行いながら、病気の時が楽しく過ごせる保育を日々追及しているとのことです。 講演テーマである、「一人一人に寄り添った保育看護とは?」「協働とは?」を、共感をキーワードに講師の経験した様々な事例から保育観・看護観を想いながらご講演いただきました。講演の内容は、病児保育(保育病院)の成り立ち、病児・病後児保育の特徴、子どもの病気、保育看護とはなどについて、具体的な事例を用い解りやすい内容になっていました。 保育看護とは、子どもとその家族に関わるトータルケアを専門職が各々の専門性を基盤とし補完しあいながら関わっていくこととあります。保育看護における保育と看護の融合は、日々の関りで得た経験をフィードバックし、他者との共感を持つことから生まれます。病児保育室の日々は、その日の受け入れ状況により変動するため、保育学と看護学の共通点だけでは、滑らかな保育看護には辿り着けません。これらには柔軟に対応していく必要があります。保育の輪と看護の輪が重なり合い、その部分が大きければ大きいほど充実した質の高い保育看護ということです。保育士が保育の専門性を発揮する、また、看護師が看護の専門性を発揮する。これは当然のことですが、保育士も看護の専門性を、そして、看護師も保育の専門性を謙虚に学び、理解し、身に着けていくことが求められていることがわかりました。「フィードバックから得る共感で保育看護を学ぶ」演者:原  文子(ひよこ保育園 病後児保育室ひよこのいえ)      報告者/座長:今井 七重(中部学院大学 看護リハビリテーション学部 看護学科)研修委員会主催セミナー 基礎研修(小児医学) 横井先生は協議会の研修委員長として、協議会の研修のあり方等運営に携わられておられます。医師としては、金沢大学の臨床教授であり、小児科専門医、小児神経専門医、産業医、健康スポーツ医の資格もお持ちです。同時に、日本キャンプ協会キャンプディレクター1級や日本シェアリングネイチャー協会リーダー、日本レクリエーション協会インストラクター、裏千家準教授、いしかわTEACCHプログラム研究会会基礎小児医学講師:横井  透先生(横井小児科内科医院病児保育室「こりすの里」)報告者/座長:帆足 暁子(ほあしこどもクリニック)              4段階:看護の実践では、個々に寄り添い、他職種との連携を行い、適切なケアへのアプローチを行うことで早期回復への導きや個別の家庭看護へつなげていくこと。 5段階:評価では、1~4段階の流れを評価。必要があれば再構成を行い展開していくこと。 フィジカルアセスメントや症状別ケアでは具体的な対処法もお話しいただき、実践を思い浮かべながら学べたのではないでしょうか。 その他に、嘔吐や脱水についても詳しくお話しいただき、症状の兆候を観察することで発症を未然に防ぐことができる観察のポイントを教えて頂きました。