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(16)第99号 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 2019年(令和元年)10月15日安全対策委員会主催セミナー 今回の委員会セミナーでは、重大事故発生時の対応や危機対応なども課題として取り上げたいと思い企画しました。 講演1では、寺町東子先生(一般社団法人 子ども安全計画研究所)に、重大事故発生に対する準備や、重大事故発生時の対応や心構え、事故発生時・発生後の保護者への説明時の注意点などについてご講演頂きました。●保育室では、急変時の引継ぎや、保護者への説明の役に立つため、保育中の記録は経時的につけておくこと。●重大事故発生時は、適時適切に心肺蘇生法を実施し、速やかに救急車を呼ぶこと。●保護者や自治体、場合よっては警察への連絡のタイミングや、報告する事項、現場の保全の必要性について。●現場にいた職員は、各自それぞれの行動と当該児の状況を消せないボールペンで記録に起こし、全職員が記録を終えたところで、事実関係の確認と記録が必要であること。●保護者への説明時は、事実を正確に伝え、不明な点や確認中の点は、推測で曖昧なことを言わずに、確認中であることを説明すること。●プライバシーにかかわる事柄の情報の取り扱いの注意点。などを具体的にご講演頂きました。 講演2では、吉岡敦志委員(社会福祉法人八越会 ちどり保育園)に、保育施設における危機対応と事故予防に関してご講演頂きました。●保育者は「危機対応」と「事故予防」の両面について備えていかなければならないこと。●ちどり保育園で行っている危機対応に関する内容を、避難訓練やエピペンの打ち方研修会など具体的な取り組みを紹介しながらの解説。●各方面から注目されている保育リスクマネジメントの実践事例。 などを詳細にご講演頂きました。危機対応や事故予防への取り組みを実践し続けることが、最終的には保育の質の向上へつながる、という気持ちのこもったご講演でした。 両講演ともに、具体的で大変分かりやすい内容でしたので、会場の皆様も熱心に聴講されていました。報告者/座長:米倉 順孝(大名よねくら小児科クリニック/ベビートットセンター)染についてわかりやすく解説頂きました。最近の科学の進歩によって、症状がない人からも遺伝子検査によってウイルスが検出され、これら不顕性感染者の存在が、感染制御にとって重要な着目点であると注目を集めています。講演の中では、インフルエンザ、ノロ、風疹、などの各論を通じて不顕性感染ではウイルスの排泄期間は短く、感染力は強くは無いが、流行の開始延長に寄与している可能性を示されました。病児を扱う健常な保育者にとって示唆に富む内容でした。また、近年注目のパレコウイルスについてご専門の立場から、臨床像を教えて頂きました。3)感染症ガイドライン アンケート結果報告佐藤 勇(病児保育室よいこのもり 新潟) 今年度の感染症ガイドラインのアンケート結果を報告しました。図表などを用いたわかりやすい記述をという希望があったことが印象的でした。